2022年8月17日水曜日

偏西風と戦争

  77回目の8月15日 2月に始まったロシアのウクライナ侵攻、3年目を迎える

コロナ禍の夏、昨年を上回る猛暑日の連続と地方を襲う線状豪雨帯、それに続く

土砂災害や河川の氾濫と。残りの夏を乗り切れるだろうかと思いつつ、戦没者慰霊

のテレビ番組を見ていました。毎年、天皇皇后が、頭を下げられる姿を見て思う

ことがあります。「ごめんなさい」なのか 「安らかにお眠りください」なのか。

 列席している政治家は、何を思うのか「もう二度とやらせません」なのか

「こんどこそ」なのか。戦争で家族を亡くした人たちも 沖縄、戦争記念碑、

災害地に赴く天皇・皇后の姿に今も昔もかわらず日の丸を振ってしまう日本人。 

「やめてほしい」という国があるにもかかわらず普段神仏にお参りすることも

ないだろう政治家がこの日あえて靖国神社に詣でるセレモニーも私は不思議で

しようがありません。

 このウクライナ侵攻のニュースの影響もあって戦争は、現在進行形になり、

若い世代にとって、戦争は、おばあちゃん、おじいちゃんの話ではなく

なってしまいました。

 人類の歴史では、気候が不安定になると戦争が引き起こされやすいといわれます。

さもありなん。気候に依存している作物の恒常的な供給が滞ります。戦争・災害で

生活基盤をなくしてしまう人は、世界中に増えてきています。

 全体主義だろうが民主主義だろうが持てる者が持たざる者に手をさしのべなければ

人類は、気候変動で多くの犠牲を払うことになるでしょう。とはいうものの人間は

不思議なことに財産・地位名誉もあり健康なひとほど自分は、持たざる者と思って

いるようです。

 世界に遅れをとるまい、優秀な民族だという強い自負心を顕示したい心理

を抑えられたら、生活を支える農業を生業にする人たちの困窮に耳目を開く

政治家が大勢いたら、集団の価値より個人の価値観を大事にする教育や親たちが

いたら、武器を作る人、売る人にその結果を想像する力があったら、神の言葉を

洞察できる宗教家がいっぱいいたら、100人が反対しても「戦争は、やらない」

「武器・軍隊を持たない」と人前でいえる勇気のある国民がたくさんいたら・・・

 これからおこる地球の変化、社会の変化を乗り越えてゆけるように思いますが、

どうも逆の方向に舵がきられているのではないかと思う8月15日になってしまいました。

 

今来てほしいのは、君じゃない!
 

 

 



バイバイ 私の60代

 この「暮らしを紡ぐ 異・職・柔・遊ぶ」のブログを書き始めて10年272のコンテンツになりました。10年一仕事というわけで店じまいをすることにします。これもけじめかなとおもいます。 バイバイ60代!私にとっての節目の季節に二人の師匠がなくなりました。9月には、カトリック教会の森一...