カトリック教会内部 |
災害も戦争も病気も怪我も人が理不尽な状況を迎えたときに、何が生活やメンタルを支えてくれるでしょうか。最近考えることが多くなりました。思い出したのは、小さいときに覚えた「お祈り」です。 集中できなくなって落ち着きがなくなってきたときや言い知れない不安をおぼえたときこのお祈りは効果的です。きっとウクライナでもトルコ・シリアでも多くの人が日々祈りの中にいるのではないかと想像に難くありません。
デューラー 祈り 鉛筆模写 |
東関東大震災から 12年がたった日本。トルコ・シリアの被災地の復興のために役立つ知恵を蓄えてきました。ウクライナの復興にもきっと大いに役立つことでしょう。周囲を海に囲まれ国境という楔のない日本ですが、侵略・敗北の過去をもつ日本、年がら年中地震に揺さぶられている国土を持つ日本、アメリカの民主主義の傘の下でこれだけ復興に必要な忍耐と知恵を蓄えた国も少ないのではないかと思います。日本人の宗教観は、キリスト教社会にくらべればはるかに寛容で、神様もいっぱい。他国を援助するネットワークを広げ深めることは、少子高齢化でお先まっくらな日本の希望、生きる道になるかもしれません。
他人の不幸の上に自分の不幸を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるものだ。 トルストイ
トルストイの名言には、なじみの言葉が多いです。「逆境が人格をつくる」もそう。開国以後日本文化に深く根付いているロシア文化でもあるのです。