2017年10月24日火曜日

応仁の乱 花の乱 安倍の乱

 今年は天文街道ツアーに行く機会があり京都の町に残る歴史の香りを楽しみました。夏には土蜘蛛の舞台 葛城山の麓でキャンプでした。秋になって 新書「応仁の乱」を読み始めたので西に引かれている感じがしています。
 応仁の乱は、終息まで10数年 京都は焼野原になりました。経済基盤の荘園は、既得権争いに寺社を巻き込みました。さらに度重なる天変地異。生活基盤を取り戻すべく国人 農民が立ち上がりました。天皇家は、有名無実。将軍家は、2つに分かれて争い続け力を失ってゆきます。将軍家に変わり実力を持つ武家が地方に現れます。戦国時代の始まりです。「花の乱」は、将軍足利義正の正室日野富子を主人公にしたNHK大河ドラマで、1994年放映されました。
  「 応仁の乱」の研究者もテレビドラマの脚本家も 歴史は、人一人の力では作られないことを言っています。社会が変化してゆく伏線は長い時間をかけあらゆる階層し浸透してゆきます。集団の意思を代表する人たちの抜き差しならぬしがらみでよどみができ、既得権を守ろうとする立場と、時の流れを掴んで新たな権益を生み出そうとする人たちの、駆け引きが、あらゆる階層で繰り広げられ大きな流れになってゆくのが歴史です。
 野党の足元をすくうような衆議院解散宣言に始まった今回の選挙とその結果。憲法改正にむけてのムードつくりが大きく動いたようなきがします。71年前に憲法が公布されたとき「戦争はしない」というのが日本の決めた道でした。えっ違うの?安倍さん!
 時間をかけてやるべきことは「どうやって憲法がつくられたか」を検証することではなく疎開先での苦労、戦地に息子を送り出す親の悲しみ、上官の命令で突撃し死ぬこと無念、戦地の恐怖、空襲に逃げ惑う恐ろしさ、寄る辺ない子、被ばく者の痛みを想像し戦争の耐え難い重さを世界中に知らしめる役割を果たすことではないでしょうか。


  

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