2020年7月22日水曜日

COVID-19 VS 風天(渥美清)

 風天は 渥美清の俳号です。1923年生まれの渥美清さん、ご存命ならば97歳。亡母と同じ時代を生きていました。渥美清主演「寅さんシリーズ」は、私も社会の空気を感じられる年ごろの子供としてこの時代を生きていたのだなあと思える映画です。映画に時代の匂いや今はない空気感が感じられて楽しいです。「映画っていいですねえ」 
 国民的役者「渥美清」は、1996年8月4日 転移性肺がんで68歳で亡くなりました。当時私43歳。共働き、子育てまっただなか。それでも渥美清主演「拝啓天皇陛下殿」をテレビでみて泣きました。
 渥美清句集は昭和48年1973年の話の特集句会から始まります。渥美清47歳ごろから晩年までの私生活の一端を垣間見る思いで、句集を読みました。渥美清もまた孤独に身を置く旅人だったように思えてなりません。

句集には、渥美清さんが4つの句会にだされた223句が句会ごとに集められています。
その中から7月から12月まで月別に1句選んでみました。
 
7月
     天道虫指先くすぐりあっちへ飛んだ
8月
  ゆうべの台風どこに居たちょうちょ
9月
  蓑虫こともなげにいきているふう
10月
  赤とんぼじっとしたまま明日どうする
11月
  小春日和や柴又までの渡し船
12月
  テレビ消しひとりだった大みそか

 平成8年 68歳
ポトリと言ったような毛虫かな

どこか山頭火を思い出します。

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