国民的役者「渥美清」は、1996年8月4日 転移性肺がんで68歳で亡くなりました。当時私43歳。共働き、子育てまっただなか。それでも渥美清主演「拝啓天皇陛下殿」をテレビでみて泣きました。
渥美清句集は昭和48年1973年の話の特集句会から始まります。渥美清47歳ごろから晩年までの私生活の一端を垣間見る思いで、句集を読みました。渥美清もまた孤独に身を置く旅人だったように思えてなりません。
句集には、渥美清さんが4つの句会にだされた223句が句会ごとに集められています。
その中から7月から12月まで月別に1句選んでみました。
7月
天道虫指先くすぐりあっちへ飛んだ
8月
ゆうべの台風どこに居たちょうちょ
9月
蓑虫こともなげにいきているふう
10月
赤とんぼじっとしたまま明日どうする
11月
小春日和や柴又までの渡し船
12月
テレビ消しひとりだった大みそか
平成8年 68歳
ポトリと言ったような毛虫かな
どこか山頭火を思い出します。
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