沖縄で夜間ウォーキング中の女性がアメリカ人の男性に襲われる痛ましい事件がありました。新聞記事では加害者の男性は翌々日に逮捕されたことを伝えていました。薬物を大量に飲んで救急搬送、退院後さらに飲酒を重ね逮捕時は義父に抱えられていたという記事でした。サミットで来朝されたオバマ大統領もこの事件に触れ被害者を悼みました。今日の新聞には加害者はアメリカ軍属の男性、動機は黙秘ということになっています。
被害にあい死亡された女性 その家族のことを思うといたたまれません。ご冥福をお祈りするばかりです。若い女性を家族に持つ私も他人事ではありません。娘どもよ。夜間出歩かないでほしいと願います。
ブログの表題を「がんばれ 事件記者!」としました。 沖縄では米軍関係の事件が続いています。日本の政治家もこぞってアメリカ大統領に在留米軍の規律を守るようにと訴えています。もっと踏み込んで加害者の背景の取材の結果は報じられないのでしょうか。新聞や雑誌がこの事件を政治の材料で終わらしてしまってはいないでしょうか。
婿がアメリカ人のこともありこの事件のことを聞いてみると彼は日本の新聞でクローズアップされない情報を使って意見をいいました。「加害者は軍人ではない。アメリカで日本人女性と知り合い彼女が妊娠したため生活基盤を日本にもつために来日していた。仕事を探していたのだろう。言葉がわからず文化も違う地域での生活で彼は追い詰められていたはずだ。経済的にも精神的にも苦しかったと思う。」と
人が死ぬということ、人を殺すということはとても大きなエネルギーが必要なことです。だれでもそれだけのエネルギーをもって生きていることを気づかせる婿の話でした。
この話を聞いてから加害者の背景の取材をもっとしてほしいと思うようになりました。駐留軍に関わる人たちが何を考えなぜ追い詰められるのか。なぜ弱いものを攻撃するのか。なぜ繰り返すのか。同じ事件を繰り返さないためには加害者が殺人にいたった背景の取材に力をいれるべきです。若くして命を絶たれた女性は「なぜ殺されたか」を知る権利があります。「米軍が駐留しているからこういう事件がおこるのだ」では米軍がいなければ事件はおこらないということになります。その議論だけでは被害者が置き去りにされてしまうのではないでしょうか。殺人は人間の根源にある問題をはらんでいます。 駐留軍という文化の中で生活する者の問題に踏み込めなければいつまでも痛ましい事件を解決することはできません。情報過多の時代だからこそ冷静に粘って事実を探り報じる姿勢を新聞には期待します。新聞がかつて「悪魔のささやき」になってしまった反省を思い出してほしいと思います。事件記者よ。がんばって!
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