戦友というのはおこがましいですが・・・・
戦地は共働き、子育て最前線。30数年前は女性が働くには
まだまだ厳しい環境でした。
バギーの乗車拒否、子連れ入場制限、アレルギー食などなど
子連れで外出すれば障害の数々。まして働き続けるとなれば
産休、育児休業と休職中の手当、0歳児保育所探し、
保育所の公認可の運動、学童保育の家や指導員さがし、
と仕事や家事以外に解決しなければならない日常の問題がやまほど
ある時代でした。
大卒女子学生の就職は氷河期と言われる反面、女性の社会での
役割も大きくなってきた時代でもあります。良妻賢母教育の
賜物のような私も親元を離れ新しい家族をもつようになりました。
良妻賢母教育の割には家事・行儀見習いの経験の乏しい私には
家庭外の方がやりがいが感じられていたのかもしれません。
戦友は、私にさきがけそれこそ子育て最前線に立って育児休業に先鞭をつけ
私には0歳児保育所を紹介され、学童保育立ち上げに邁進されながらも
組織の中で重要な仕事を担っていました。学童保育所立ち上げに苦労話を
本人から聞くまで気がつかなかったほど鮮やかな仕事ぶりでした。
彼女が上等兵、私は少年兵といったところ、戦場に当てはめる
のはどうかな?と思いますが毎日に必死で明日が見えない日々を過ごすという
緊張感は人それぞれです。 これが私の最初の戦争体験でありました。
彼女の投げるボールを必死に受け止めることで仕事と矜持を身に着けることが
できたように思います。彼女が異動になってからも組織の中で自分の役割を
まっとすることができたのはタグを組んでくれた彼女のお蔭です。
人が亡くなって気が付くものがたくさんあるように思います。両親や
祖父母たち、若くして死んだ友人たちも私の中で生きていることが実感できます。
彼女もまた同じように私の中で復活してくるように思えてなりません。
享年 67歳 深く優しい思いやりと強さを持ち、毅然とした態度のとれる女性でした。ご冥福を心からお祈りします。病床の彼女から最後に投げられたボールはしっかりキャッチしましたよ。みててくださいね。
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