秋晴れ千葉市美術館の「1968年 激動の時代の芸術」を見に行ってきました。 お連れは30代なりたての二人。1968年はフランスで5月革命 に端を発した社会運動は、 東大、 京大などでも火の手が上がり休講で授業ができないという前代未聞の 年でもありました。それから 50年 での企画展です。洗練された今の美術からはほど遠い「 芸術ってなんだ?」.の世界です。
二人は 驚きと「面白かった」.それ以上の言葉は聞けませんでしたが、 何かを感じ取っている様子でした。私は72年に大学入学したので校内にまだくすぶりが残っていまし たが学生生活はごくごくのんぽりのモラトリアムをゆく酒と薔薇 の日々を過ごしました。 お陰で就職できず,しばらくフリーターの道へ。「私ってなんだろう」「どこにゆくのだろう」の今更ながらの密かな疑問に答えてくれたのが「美学校」「Bゼミスクール」の謳い文句 でした。
企画展でも この二つの学校の創設と学校案内が展示されていました。 講師陣は、 この1968年激動期の美術界を牽引する人たちだったからです。 恥ずかしながら今日知ったわけ。当時は、何も知らなかったなあと企画展を見ていてつくづく思いました。当時 こうした作品やイベントをちゃんと見ていたら 「Bゼミに行っていただろうか」?? 今となっては当時の動機など霧の中ですが.......
企画展 のどんじりに「ミスターXとは、何か 」という作品があります。「僕は いつも なぜだろう?なんなんだろう?と思いながら製作しているよ。 製作に時間をかけないんだ。」 というのがミスターXの作者の一人柏原エツトム先生の最近のつぶやき。ますます制作に意欲を燃やす先生の原動力は、今も衰えない「?」の力でしょうか。「芸術の秋」もいよいよ本番。
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