「9:00に鬼が来るから来てくださいね。」と保母さんに言われ 水曜日休みの母親は息子孫一を連れ保育園に。いきなりの鬼の登場に保育園は阿鼻叫喚の世界に。がぜん張り切って鬼にたちむかうリンゴ組のお兄ちゃんたち。日頃の孫一アンパンマンもどこへやらひたすら泣き叫び母親のおしりに逃げ隠れるイチゴ組、ポカーンとみているさくらんぼ組と孫一の通う保育園の節分の朝。母親が面白そうにその日の朝の様子を話してくれおばあちゃんは家の中を鬼になりきってウォーウォーいいながら歩き回る孫一を見ながら目を細めます。「泣いてたんじゃないの?」
さてその夜お風呂で孫一は浴槽の中で自分からしゃがみ湯につかると1、2、3、・・・・10と数えるではありませんか。いつも浴槽では立つことしかしないのでひたすら湯をかけるだけだったのに。捕まえて一緒に湯につかり数を数えるのがやっとだったおばあちゃんはびっくりです。
鬼のせいでしょうか。孫一がぐっと大人になった気がしました。あまり怖い思いをさせるのはトラウマになると心配する向きもあるかもしれませんが。トラウマは命の危険にさらされるときの恐怖の体験が引き起こすもの。節分の鬼の怖さにくらべたら比べものにならない体験の結果です。
昔の人は鬼を使って恐怖を擬人化してきました。鬼のお面をとったらいつもの保父さんやお父さん 鬼は退散してゆき後に残ったお豆さん。泣いても隠れるところ、守ってくれる人がある。しかし節分は2歳の孫一にとっては最初の「怖~い」体験になったようです。なんとかその「怖~い」という感情を自分の中で消化しようとしたのでしょう。鬼の真似をしてみたりもらった鬼のお面を投げつけたりして帰ってきてから鬼退治にいそしんでいる姿は真剣そのもの。ひとしきり鬼退治をしてから夕食・お風呂へ 彼の気持ちはしだいに力強くなっていったのだと思います。今晩の入浴だけでなく続くといいな。ねっ 孫一!
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