2016年2月19日金曜日

瞳が回る!  X線観測衛星 「ひとみ」


(
発射5秒前、4、3、2、1 轟音とともにアストローHが、種子島の宇宙センターから発射されました。 各地のパブリックビューイングにたくさんの人が集まりその発射を見守ったニュースが流れました。「重力波」の観測成功と合わせ、宇宙誕生の秘密に迫る科学者たちの新たな挑戦の始まりです。偶然とはいえ来るべくしてきている時の流れなのかもしれません。これからの20年、私が80歳になるころには、宇宙がもっと身近になっているに違いありません。「おばあちゃん ハネムーンは月だってさ」なんて成人した孫一が言うかもしれません。
私も孫一と一緒に、「ひとみ」に搭載された反射望遠鏡製作拠点大学内にある広報プラザで、発射から衛星が切り離されるまでを見ました。そこには開発と製作にかかわった人たちが大勢きており、静かな熱気に包まれていました。発射は静かに見守り衛星が切り離された瞬間会場に拍手が起こりました。ここにいる人たちの関心事は、ロケット飛ぶことより衛星が切り離される事にあったのです。実感!
「ひとみ」の観測が始まるのはまだ3か月も先になるようです。多くの成果をあげ、関わっている若い研究者たちの生活の糧になるといいなと思います。
アストローHの発射をみた子供たちは「宇宙」の存在を身近に感じ好奇心を燃やすに違いありません。今は「飛んだね」「おじいちゃんお話ししてたね」燃料タンクの切り離しをみて「こわれちゃったの?」あとは「○×△□○×・・・%#?」の孫一だってまた観測結果が話題になれば思い出すことでしょう。この日のことを。

 株式・日経平均・消費税・年金・金利・社会保障・保険・春闘・ベースアップなどなど経済だけでなく教育・芸術までもが市場・マーケットで語られる今日このごろ。大人がしばし「宇宙の誕生」を考え、探求する気持ちを取り戻すことができたら、社会にとってこんな幸せなことはありません。「これなあに?」「これなんだろう?」の孫一もすくすく伸びるというものです。パブリックビューイングに参加している子供たちと大人たちを見てまだまだ大丈夫と思いました。私、ここのところというより数十年前から日常些事に追われ「探求心」なるものがあることをすっかり忘れておりました。
プラネタリウムでX線の宇宙の姿を見てみたいものです。きっと可視光線で見る宇宙よりダイナミックに動いている宇宙が見える気がします。まるでイザナミ・イザナギが海をかき回しているような・・・!




0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

バイバイ 私の60代

 この「暮らしを紡ぐ 異・職・柔・遊ぶ」のブログを書き始めて10年272のコンテンツになりました。10年一仕事というわけで店じまいをすることにします。これもけじめかなとおもいます。 バイバイ60代!私にとっての節目の季節に二人の師匠がなくなりました。9月には、カトリック教会の森一...