ウルフ 土俵入り |
同世代の代表的存在を失うのはなんとも寂しいかぎりです。私たちの世代は戦後に生まれ高度成長期の社会の中で親共々振り回されて育ってきました。今のように多様な文化や価値観が許される社会と違い「 どっちか選べ!」の時代を生き抜いてきたような気がします。生きるか死ぬかから 嫌いなものを食べるか 食べないか?結婚か進学か 働くか嫁入りか?遊ぶか勉強か?どの年齢になっても2者択一でものを考えていた記憶があります。それだけに緊張しないと考えられないタイプの人も私たちの世代は多いのではないかと思います。
優柔不断で決められないタイプだった私が好きなものから食べ、リラックスや気分転換や楽しみに後ろメタさを感じなくなったのは結婚したころからだったと思います。このままいったら子供や家族や職場に使い古されてしまうという危機感が現実のものになってきてからでした。
それはさておき 北の湖と千代の富士2人の相撲取りの人生も私たちの世代を写して面白いです。基本に忠実 四つに組んだら圧倒的な強さの横綱相撲の北の湖 小柄な体格を引き締まる筋力と技でバージョンアップさせた取口の千代の富士、引退後 北の湖は相撲文化の継承者を全うし千代の富士は、親方として後進を育てることもろもろを楽しんだと聞きます。
今 千代の富士タイプの楽しんでなんぼを選択する時代になってきています。効率よく能力を発揮することも当然の時代です。千代の富士はイケメンでスマーで土俵を降りても勝負事から離れられなかった相撲取りだったと思います。 しかし両横綱とも忘れてはならないのは、地道な練習に耐え百戦で鍛えたメンタルとピカッと光るセンスではないでしょうか。引退後の人生、過去の栄光に振り回されることもあったかもしれませんが自分らしく切り開いていったのではないかと偲ばれます。同世代として早すぎるお二人の死ではありますが誇らしく思ってます。ご冥福をお祈りします。
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