2022年2月16日水曜日

covid19 vs バレンタイン・チョコレート

 日本のバレンタインデーの賑わいも感染症3年目に入る今年は、心なしか静かに思えます。店頭にならぶチョコレートもチョコレートよりおしゃれな箱がほしくなるものより、おとなしめなシックなデザインの箱が目につきます。消費者の好みも左右してしまうパンデミックです。

パンデミックは日常の生活の好みも変えてしまっているようです。「旅行したい」「外出したい」、「買いたい」「めずらしいものを食べたい」などの気持ちが抑えられてしまっています。 わたしのようなシニアは、なおさらで家で掃除をしたり、調理や読書、趣味に時間を使うことが多くなりました。ちょうど人生の変わり目とパンデミックが同期したように緩やかにライフスタイルが変わってきました。ストレッチも習慣になってきました。テレビの代わりに読書や音楽を楽しむ時間も増えました。

 結婚後の子育て、共働き、遠距離介護、看取りの忙しく、気ぜわしい日々が夢のようです。季節の変わり目、年度末のこの時期のチョコレートは、たとえ義理であっても一時気分転換のきっかけを作ってくれるイベントでした。最近はチョコレート会社にお世話にならなくても自分で気分転換ができるようになり、 私の好みも「チョコレート」から「大福」に。

 パンデミックが、もたらしたものは、多かれ少なかれ生活の変化です。生活の変化をポジティブにとらえられるよう個人も社会も努力しなければならない時期に入ったように思います。 ウィルスとの共生は、個人の価値観の変化に合わせた社会制度の見直しがなくてはなりません。大きく出れば、入国管理は、世界基準で、医療制度に公衆衛生を、終身雇用から柔軟な就労へ、社会インフラ従事者の待遇改善、教育へのリモートツールの活用と情報倫理教育・・などなど 身近なところでは、ソーシャルディスタンスに強いメンタル、手洗い・うがい・消毒の生活習慣、自分の健康は自分で守る。「何が起こるかわからないからベストを尽くそう」というスローガンですね。やりすぎない、ほどほどで短期決戦でなく持久戦に備える体力づくりと芸能を愛して日本人遺伝子の免疫力を高め、次なるパンデミックに備えましょう。 人生100年とすれば 私は、まだ2,3回は経験しなければなりません。柔軟な気持ちをもってパンデミックに鍛えられた若い世代にお世話になりたいと思います。「大福」片手にフィギア男子のネイサン・チェンの演技に色気を感じた私のバレンタインデーでした。



2022年2月13日日曜日

COVID 19 vs 分配



 今年のキーワードの一つに「分配」があります。漢字と読み方からいろいろな事柄の連想を生むのが日本語の特徴です。「分配」から私が連想してしまうのは「長男・長女の業」ところ。

日本では、「長男・長女」は、家族、一族にとって特別な意味を持って利権もはっきりしていますが最初に生まれたというだけで責任も大きいものがあります。江戸時代に完成し、明治・大正、昭和の社会の秩序のもとになってきた家父長制の中で「長男・長女」は生きてきました。戦後民主国家となって公平・平等が謳われても「長男・長女」は生きているんじゃないかと思います。困ったときには責任を負わされ、頼られる「長男・長女」、気ままで甘えん坊、いいとこどりの「その他」。「お兄ちゃん、お姉ちゃんのものは僕・私のもの、分配は、公平よ」というわけでござんす。

 「分配」の方法は僕・私の責任でやってと押し付けられる「長男・長女」。ここで問われる「長男・長女」の器!小さいながらも一生懸命公平になるよう気をつかいます。「その他」は、公平かどうかを一生懸命吟味する立場。生き方もおのずと変わってきて当然。これは、昭和時代の一つのホールケーキを囲んだ兄弟姉妹の風景です。

 

 「分かち合う」という言葉を知ったのは、もっと私が成長してから。みんなで分け合う。その場面には、目に見える「ホールケーキ」ではなく、目に見えない何かがある「鍋」がありました。「鍋奉行」は、いても利権がらみの「長男・長女」、虎視眈々の「その他」はいません。度重なる自然災害、パンデミックは、生活の基盤を揺るがしています。公平ばかりに気を遣う甘いホールケーキの分配で相手の大きさを気にしながらのおやつより、鍋奉行の暖かい「分かち合い」で量より満腹感のある食事に魅力を感じる今日この頃です。

 

2022年2月9日水曜日

COVID19 vs 孫一のリモートワーク


 オミクロン株のおかげをこおむって孫一君のクラスも1週間の学級閉鎖。リモートワークのママの応援におばあちゃんもリモートでのお手伝いを勝手でました。学童保育も出入り禁止の孫一君、ママと並んでリモートワークというわけにもいきません。1週間で寝室は、ジャングルブックのようになってしまいました。おばあちゃんとリモートの時間だけがママにとっての息抜きの時間になっているようです。たかが1時間、されど1時間。ママにもおばあちゃんにも孫一にも貴重な時間です。

リモートおばあちゃんの手札です。

①「15少年漂流記」 最初は、画面から消えてしまう孫一君でしたが、物語がすすみ、無人島到着、探検、洞穴発見、 グループリーダー決定と話しが進んでくると毛布にくるまって聴くようになりました。15人の少年のリーダーにゴードン君がきまると一緒になって手をたたいていました。物語もこれから面白くなってきます。おばあちゃんも楽しみ。小学校2年生には、ちと早いかと思いましたが、おばあちゃんの知っている少年むけ児童書は、これが古典でしょう。 

➁「粘土」 ということで「粘土」で無人島をつくろうということになったのですが私は、ひょっこりひょうたん島になり 孫一は、絶滅危惧種のサーベルタイガーに羽をつけた「サーベルドラゴン」になりました。画面では、手元が見えないので何をやっているか知るのは難しいですが楽しさは、伝わってきます。孫一は、ときどきyouTubeからお知恵拝借しているようで、スパイダーマンの飛び出すクモの糸を作ってみせてくれました。飛び出したクモの糸が戻ってこないところがかわいい!! 

③「トランプ」は、どうかなとカードを見せ合いながら挑戦しましたが、これは失敗。結局 おばあちゃんの記憶検査の脳トレになってしまいました。

④「最強動物図鑑」 孫一君がおばあちゃんに読み聞かせる時間もできました。本をえらべというわけで2冊、「妖怪図鑑」と「最強動物図鑑」。妖怪に近いおばあちゃんとしては、妖怪よりバトルがいいなあということで「最強動物図鑑」を選びました。これがなんと「ステゴザウルス」VS「ニイデラゴミムシ」など、バトルシーンの紹介とそれぞれの動物・昆虫のプロフィール紹介。動物・昆虫のサイズとバトルシーンをリアルに感じるたくましい想像力が要求される代物です。

⑤「復習ドリル」 年度末に宿題もなく学級閉鎖となった孫一君。親も先生もどんな思いでいるでしょう。せめて2年生の復習をということでママが買った復習ドリルに挑戦。算数と国語を各1枚。最初は、ロシアンルーレットなみのページチョイスでしたが、ここのところ、できそうなものをチョイスしてくる孫一君。ということで100点シールとやったねシールゲットを楽しんでいます。九九の問題と読むところの少ない詩の問題ばかり。ところがこの詩の問題が難しい。「リズムがありますか」みたいな聞き方をしてきます。孫一??????おばあちゃんどう説明したらいいの??????


はやく学校再開されますように!



2022年2月3日木曜日

COVID19 VS 鬼


  今年の節分は、どこの神社仏閣でも感染対策をして開催されるようです。みんなマスクして年男も年女も、鬼たちも・・・

 「鬼は外、福は、内」施設の行事の一つとして保育園でも老人保健施設でも大切にされている日本らしい行事ですが・・・ 家族感染・濃厚接触・自宅療養・・でこうした施設のスタッフは、手薄になりがちです。そんなときの「節分」、いろいろ工夫し、やむなく断念せざるを得ないということも。これが今年の節分です。

 ギリギリのところでサービスの質を守る努力をしている。そんな中在宅医療の医師と職員が利用者に殺められる事件がおこりました。殺めた人は、高齢の母に死亡され自暴自棄になったシニアの息子でした。殺められた医師と職員は、地域でも評判の在宅医療の専門家たちでした。感染者の自宅療養が増加し、在宅医療従事者の心身の負担は、想像をこえるものがあります。

 高齢の母の死の意味を考え言葉にできない息子の哀れ、息子に死後のことを言い含められなかった母の哀れ、たくさんの患者さんの生活を背負いながら憤死した医師の哀れ、重症を負い、在宅医療への夢が打ち砕かれたリハビリ、看護の人たちの恐れ。在宅医療の制度改善だけで解決できるものでしょうか。 ただただ 亡くなられた医師のご冥福をお祈りし、彼の意思が受け継がれることを祈ります。また重症の方々の一日も早いご快復をお祈りしています。


 母の死にその意味を考え自分の生きる力にすることができていたら、自分の悲しみを抑えることができ最善を尽くすべく努力している人たちへの感謝と思いやりが生まれたのではないかと思います。母の死を自分の死に重ねてしまうというのは、一種の「甘え」。息子の心にささやく「鬼」の仕業としか思えません。「悲しみ」に負けないためには、「考える」ことです。「考える」には、そこに留まらなければなりません。豆は、食べ始めたらやめられません。昔の人は、多くの苦難と悲しみに耐えるとき、「豆」に託して「厄払い」しました。恵方巻より「豆」を食べ、思慮深くなりコロナ社会を生き延びましょう。









2022年2月1日火曜日

COVID19 vs 梅

九品仏 浄真寺の紅梅

 散歩コースの梅 ほころび始めました。この頃の梅は、枝ぶり、幹、花、かおりと楽しめます。梅の木の膨らみ始めたつぼみを見ると「春が近い」と元気がでます。

浄真寺の蝋梅

 本門寺から馬込へ「池上梅園」をのぞいてみました。 大田区立の梅林です。 もともとは日本画家の伊藤深水の自宅兼アトリエの「月白山荘」だったところ。梅園の前には、第二京浜と京急電鉄が走っています。昔は、この一帯には多くの文化人が住む馬込文士村といわれていました。梅の木も趣があるように見えてきます。



池上梅園の白梅

 散歩から戻ると庭の紅梅もほころび始めているではありませんか。灯台もと暗しです。春はどこにでもきています。白梅でなく紅梅を選んだ大正生まれの母、20歳のときに終戦、生まれてからずっと戦争に明け暮れた社会に育った少女のロマンを紅梅は、もっているように見えます。

       


バイバイ 私の60代

 この「暮らしを紡ぐ 異・職・柔・遊ぶ」のブログを書き始めて10年272のコンテンツになりました。10年一仕事というわけで店じまいをすることにします。これもけじめかなとおもいます。 バイバイ60代!私にとっての節目の季節に二人の師匠がなくなりました。9月には、カトリック教会の森一...