今年の節分は、どこの神社仏閣でも感染対策をして開催されるようです。みんなマスクして年男も年女も、鬼たちも・・・
「鬼は外、福は、内」施設の行事の一つとして保育園でも老人保健施設でも大切にされている日本らしい行事ですが・・・ 家族感染・濃厚接触・自宅療養・・でこうした施設のスタッフは、手薄になりがちです。そんなときの「節分」、いろいろ工夫し、やむなく断念せざるを得ないということも。これが今年の節分です。
ギリギリのところでサービスの質を守る努力をしている。そんな中在宅医療の医師と職員が利用者に殺められる事件がおこりました。殺めた人は、高齢の母に死亡され自暴自棄になったシニアの息子でした。殺められた医師と職員は、地域でも評判の在宅医療の専門家たちでした。感染者の自宅療養が増加し、在宅医療従事者の心身の負担は、想像をこえるものがあります。
高齢の母の死の意味を考え言葉にできない息子の哀れ、息子に死後のことを言い含められなかった母の哀れ、たくさんの患者さんの生活を背負いながら憤死した医師の哀れ、重症を負い、在宅医療への夢が打ち砕かれたリハビリ、看護の人たちの恐れ。在宅医療の制度改善だけで解決できるものでしょうか。 ただただ 亡くなられた医師のご冥福をお祈りし、彼の意思が受け継がれることを祈ります。また重症の方々の一日も早いご快復をお祈りしています。
母の死にその意味を考え自分の生きる力にすることができていたら、自分の悲しみを抑えることができ最善を尽くすべく努力している人たちへの感謝と思いやりが生まれたのではないかと思います。母の死を自分の死に重ねてしまうというのは、一種の「甘え」。息子の心にささやく「鬼」の仕業としか思えません。「悲しみ」に負けないためには、「考える」ことです。「考える」には、そこに留まらなければなりません。豆は、食べ始めたらやめられません。昔の人は、多くの苦難と悲しみに耐えるとき、「豆」に託して「厄払い」しました。恵方巻より「豆」を食べ、思慮深くなりコロナ社会を生き延びましょう。
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