2014年2月2日日曜日

理系女 満開

小保方さん おめでとう!!
小保方さんの研究が注目を集めました。細胞がストレスを受けて万能細胞に変化することを突き止めたというものです。はじめ私はぴんときませんでした。ストレスは日常的に使う言葉のため細胞レベルのストレスについては考えてもいませんでした。彼女は実験結果から細胞もストレスを感じていると読み取ったのですね。どんなストレスが細胞を万能細胞に変化させるかが彼女の研究でありその成果は世紀の発見・従来の生物学の常識を打ち破るとして大きく評価されました。まだ30代で研究生活の醍醐味を味わう幸運を射止めた彼女に感心しています。
 最近 理系女子が話題になるようになりおしゃれでスマートな女性の代名詞になってきています。私の学生時代は 理系に進む同級生は極めて少なく文科系華やかでした。時代は変わってきていることを実感する出来事です。
 ニュースでは、研究は自分を発揮しやすい環境で自由にやるということを実践していたのでしょう。それが研究室でのブーツでありムーミン,シールやピンクの壁紙ということとしてニュースで取り上げられていました。自分の心地よい環境へのこだわりは 私にはない感覚かもしれません。私にそういう感覚があっても仕事という環境では周囲の状況に合わせることの方に力を注いでしまいますものね。環境は家や研究室だけでなく本当は友人・家族・職場の同僚や上司やライバルなどの人の繋がりはもっと大切な環境でしょう。彼女のポジティブな生き方と粘り強さが必要な人を引き寄せてきたのではないかと思います。
 負けず嫌いな性格は研究者ならだれでも持ち合わせているでしょう。生物学の権威筋からの評価は精神的にきっと大きな打撃だったと思います。一撃であきらめてしまわなかったことが彼女の強さとユニークさだと思いますねえ。「権威筋からの否定的評価こそ勲章}としてさらに完璧を求めたのでしょう。否定的な評価を励ましに変えて自分の感性や理論を追及することができたわけです。見習いたいところです。多いに励げまされました。
 彼女の研究は5年前にスタートしたようです。「子宮の機能をなくした女性に赤ちゃんを」再生医療に私も携わりたいという意欲は指導教官を圧倒したようです。再生医療は神の領域という疑問を持つ前に彼女は「悲しんでいる人を助けたいという」動機を持ったとある番組でその動機を紹介していました。動機が弱い、強力な動機がないという若者の評価がまかり通る昨今なんて力強い動機だろうかと思います。人の役に立ちたいという気持ちは物の起源は何だろうという好奇心と同じ力を科学に与えるものなのでしょうか。
 私のまわりにも20代、30代女子がいます。彼らもまた自分の快適な環境で発揮できる自分のこだわりを持っています。世間や既存の感覚に抗う力も備えてきています。彼女に倣って自分の感性や考え方を鍛えて新しい時代を切り開くパワーを発揮してもらいたいと思いました。彼らの芽を育てられるような大人でありたいと思いますが自分はきっと若い芽にとっては鍛える柵(しがらみ)のひとつだとも自覚しています。物わかりのいい大人である必要はないな。育つ芽はどんな柵でも伸びてくるものだと考えさせられました。

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