2013年10月12日土曜日

亀は見ていた

亀もいろいろあれど ミヒャエル・エンデ「モモ」の亀カシオペアをご存じですか 浦島太郎の竜宮城の亀・高砂に登場する亀は万年たしか太古の宇宙では地球は亀の背中に乗っていたような。という具合に亀は異次元世界と今を行き来する生物の代表格です。この写真の亀は買い物の途中の甕に生息している亀です。果たして異次元に私を誘ってくれるでしょうか。この甕の前を通るときは中の亀をのぞき挨拶することにしています。ときどき私の声が聞こえるのか首をもたげて私の方をみるような表情をしてくれるのがなんとも言えず魅力的です。この甕は歩道に面しておかれています。最近 近所に大きなスーパーが開店しました。甕の前を行きかう人も多くなりました。甕の中の亀は何をみているのでしょう。
 「おいおい そんなにゆっくり歩かれてはこまるな」という気持ちが全身から伝わってくるように歩く人。その前をひとりのお年寄りが杖をついて歩いてゆきます。お年寄りがスーパーに到着するまでに何人に追い抜かれたことでしょう。お年寄りは追い抜かれるたびにはっとして立ち止まります。きっと後ろからの勢いを感じて足がすくむのでしょう。でも狭い歩道ではどうしようもありません。人が最短距離を選ぶのは当然のことですが狭い歩道はお年寄りやベビーカーをひく人 ゆっくり歩きたい人に譲りましょうよ。「急がば廻れ」ということわざにもあるように気持ちに勢いのあるときは広い通りを選ぶようなゆとりがほしいもの。足の力が弱く、耳目もはっきりしなくなったお年寄りにくらべたら若い人には選択肢がたくさんあることを忘れてはいませんか。いつも通っている道だからという気持ちに流されていませんか。創造的な生活を望むなら惰性は禁物ですよ。


亀曰く「急がば廻れ そんなに急いでどこゆくの? 急いでいるときこそちょっと立ち止まって私をみてよ!!! 」
この亀はしばらく出家し帰還を果たしました。

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